平成31年3月にオープンした新施設の外観(さざなみ憩いの家・生活支援センターさざなみ)
平成31年3月にオープンした新施設の外観(さざなみ憩いの家・生活支援センターさざなみ)
  • 歩み

 特定非営利活動法人さざなみは昭和49年に設立された精神障がい者の自助グループ「漣会(さざなみかい)」が嚆矢(こうし)になります。退院して地域で暮らしている精神障がい者が集まり、自らの思いを語り始めました。入院中の生活、地域での生活をよりよいものにできないかと熱心に話し合い、他のグループとの交流会や講演会、文集の発行などの活動を行ってきました。当事者の思いが漣(さざなみ)のように周囲に伝わることを願って「漣会(さざなみかい)」と名付けられたと聞いています。現在も十数人の会員が毎月集まり、話し合いや行楽などを続けています。

 さざなみ憩いの家とグループホームさざなみは平成9年に設立されました。漣会(さざなみかい)の多くのメンバーが定年などでリタイアすることになり、日中の活動の場と住居が必要になったからです。最初の数年間は利用者が中心となって浄財を集め自主的に運営していました。平成13年から支援者(職員)が加わり、豊橋精神障害者地域家族会(くすのき会)の下で精神障害者小規模作業所・さざなみ憩いの家として、平成14年からグループホームさざなみとして活動が始まりました。

 

 平成18年には特定非営利活動法人を取得して障害者自立支援法の下での運営が始まりました。平成20年度から生活支援センターさざなみを開設し、豊橋市の相談支援事業の委託を受けることになりました。さざなみ憩いの家は平成23年度から定員を40名に増やし、グループホーム(GH)も平成19年に「GH花田」、平成21年に「GH中郷」、平成22年に「GH花田・フットパス」、令和元年に「GHフットパスII」を開設して令和元年9月現在、計28名が生活しています。平成25年5月にコーヒーハウスさざなみ(就労継続支援B型)が新設され、平成31年3月にさざなみ憩いの家と生活支援センターさざなみが花田町字百北に新築移転しました。

  • これから

 特定非営利活動法人さざなみは自助グループの活動から発展してきました。その頃の当事者の思い(仲間が欲しい、地域で暮らし続けたい、再発を防ぎたい等)を大切にしながら施設運営に当っていきたいと考えています。今後とも宜しくお願い致します。